*現況と私たちの使命

 戦後、日本CEは、再建に全力を上げて取り組んだ結果、1956年(昭和31年)には、軽井沢において開催された第2回太平洋地域大会の幹事国を務めるほどに復興しました。この大会では、賀川豊彦先生が「日本キリスト教運動の一般状況」と題して講演しています。しかし、1970年代の半ば、日本社会における人々のニーズの多様化・複雑化は、日本CEの組織内部でも例外ではなく、各単組織は解消離散して、「連合」とは名を残すのみの状況となりました。

 また、近年、日本における共励運動推進に大きな足跡を残した、阿部義宗、秦孝治郎、沢田赳、高橋勝、奥興、水野百合子、西堂昇、稲垣守臣、阿部昭子、加藤勇三などの諸先輩を次々と天国に送り、また羽生基雄、高塚勝、中村武、米倉安雄、菅野宏一、薛恩峰、磯部理一郎、高田昌和、横山良一も後進と交替するに至りました。その中にあって、「日本CE」の存立趣旨に責任と使命を痛感する有志が祈りを合わせ、かつて全国的規模で活動していた指導者たちの精神を継承して「共励運動」の普及に努めているところです。

 現在、会長に陣内厚生牧師が、理事長に塚田裕軌が就き、常務理事に石松恵子、荻野英夫牧師が、常任理事として若月健悟牧師、法亢聖親牧師、寺田進牧師が、また理事として池田晶子が、監事として横山良一が務め、音楽主任に本田満智子が奉仕しています。

 日本国がキリスト教禁止の高札を撤廃したのは1873年(明治6年)のことでした。その後キリスト教は、日本における伝道活動を積極的に展開してきましたが、二十一世紀に入った今、キリスト教徒の数は依然として全人口の1%にも満ちません。1899年(明治32年)5月発行の「共励雑誌」第31号に掲載された次の一文は、今日のわが国の教会に、100年の歳月を超えて、強く迫るものがあります。

 「近年わが国の諸教会の元気振るわず、信仰もややもすれば沈衰の状あり、共励会の必要なる今日より甚だしきはなし。諸教会の信徒なかんずく青年姉妹よ、願わくば、奮って本会に加名し、もって各自の信仰を進め、かつ協力一致して、主キリストの王国のために尽瘁(じんすい)せられんことを、又、未だ本会の設けなき教会においては、これが設立に尽力せられんことを切望せざるを得ざるところなり。」

 「キリストと教会のために」献身奉仕する信徒運動を推進する「共励会(CE)」は、現代日本のキリスト教界にいよいよ必要です。共励運動を推進してきた信仰の先達の偉業を嗣いで、海外諸国の同志と相提携しつつ、この運動の精神を広く伝えて行くことが、私たちの使命であると考えています。
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